受講内容は一体どんなものか

潜在看護師に復職してもらうことは、人材不足という大きな問題を抱えている医療業界において重要な課題の1つだ。各医療機関ではこの問題を解決するために、離職した看護師に対して復職支援プログラムを実施しているケースが増えている。ブランクを埋められるかどうか不安を感じている潜在看護師にとって、このような機会は不安を解消できる大きなチャンスだといえるだろう。ここで気になってくるのが復職支援プログラムの内容であり、一体どのようなことが行われているのだろうか。

病院が単独で主催している復職支援プログラムを実際に調べてみると、開催期間は1日から3日程度のものが多数見受けられる。病院によっては1日コースや2日コースなど、受講期間が選択できるようになっているところもあるようだ。まず、最初にオリエンテーションと看護部長の挨拶が行われるのが通例だろう。その後、医療業界の動向や看護ケアに関する座学研修が行われ、昼食をはさんで看護技術の実技講習に入る。そこでは採血や血圧測定、皮下注射、簡易血糖測定、体位交換など現場で必要とされる様々なスキルを復習していく。ただし、この内容は病院の種類によって内容が若干異なっているようだ。そして最後にアンケートや意見交換などが行われ、終了となる。なお、病院が主催している復職支援プログラムは、入職が前提となっている場合もあるようだ。したがって、どの医療機関の復職支援プログラムを受講するかは、しっかり厳選する必要があるだろう。